高まるダム決壊の恐れ 中国・四川大地震
【北京=川越一】中国・四川大地震の被災地で19日までに、道路の復旧作業にかかわっていた200人以上が土石流に飲み込まれ、高まっていた2次災害の懸念が現実のものとなった。地震後、断続的に降り続く雨の影響もあり、被災地の地盤は緩んでいる。決壊の恐れが出ているダムやせき止め湖も予断を許さない状況だ。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080519/chn0805191951011-n1.htm
被災地各地には土石流で川がせき止められてできた「せき止め湖」が20カ所近く出現している。危険水域に達しているものも少なくない。国営新華社通信は、彭州市で住民を避難させるために兵士60人が出場したと伝えた。
中国紙の新京報によると、同省江油市では全178カ所のダムで亀裂や陥没が確認された。省内全体では約1500カ所のダムに決壊などの危険な兆候が現れているという。同省綿竹市では19日、ダム決壊の危険が高まったとして住民900人が避難した。
中国政府は人工的に放水することも検討しているとされる。中国国土資源省は(1)人工的に穴を開ける(2)爆破して放水させる(3)崩壊した場合の影響を予測し住民を避難させる-という3つの対策を考えているという。
しかし、専門家は、船で渡ることは危険で時間が迫っているばかりか、爆破の効果は未知数で爆破してもすぐ埋まること。また、下流に住民が多く警告が行き届かない可能性がある-といった欠点を指摘する。
江油市や綿竹市をはじめ、被災地各地の20、21日の天気予報は軒並み雨。二次災害に対する厳重な警戒が必要になってきた。