四川大地震:小中学校の授業が再び中止…余震警戒
【都江堰(中国四川省)武本光政】中国・四川大地震の震源に近い都江堰などの被災地で20日、19日に再開したばかりの小中学校の授業が中止された。同省地震局が大きな余震への警戒を呼びかけたためで、地震予知の難しさを浮き彫りにした。現地を歩いた。
http://mainichi.jp/select/world/news/20080521k0000m030157000c.html
「強い余震発生の恐れがあるため、学校再開については改めて通知します。5月20日」。都江堰市郊外の聚源小学校の校門そば。黒板には「緊急通知」が記されていた。
同小の4階建ての校舎は倒壊を免れたものの、余震の被害を恐れてか、入り口には立ち入り禁止のテープが。同小と近くの聚源中学校では19日から、校庭のテントなどで授業を再開したばかりだった。
同省地震局は19日、同省ブン川県で20日までにマグニチュード(M)6~7の余震が発生する可能性が高いと警告。専門家によると、地震予知はきわめて難しく、地震局は今回の大地震の発生も予知できていなかった。
小学校近くの食料品市場は震災で休業中。そこで暮らす熊宗俊さん(51)は「怖くて眠れない。物音がしたら(余震かと)すぐ跳び起きる」と苦笑いした。市場はビニールシートで雨をしのげるようになっており、近くの住民らが寝泊まりする。
「そっちは危ない。行かない方がいい」。校舎が全壊、多くの犠牲者を出した聚源中学校の近くで、中年女性が声をかけてきた。女性が指さす先には高さ約15メートルの給水塔。中央付近に幅数メートルの亀裂が走る。この女性も、路上のテント暮らし。「40~50回も余震があったの。テレビなど大事な物を家に取りに行こうと思うけど、怖くて行けない」と話した。
毎日新聞 2008年5月21日 2時30分