四川大地震の「長周期地震動」、日本でも観測
中国・四川大地震の揺れが日本にも届いていたことがわかった。気象庁の精密地震観測室(長野市)の地震計がとらえた波形を解析したところ、ゆったりと揺れ、遠くまで届く「長周期地震動」が発生していたことが確認された。
http://www.asahi.com/international/update/0514/TKY200805140168.html
阪神大震災で住宅を破壊した短い周期の揺れとは違い、長周期地震動は高層ビルなどを大きく揺らし、内部の家具やOA機器の転倒を招く。大地震に多く、07年の新潟県中越沖地震で首都圏のビルを揺らしたり、03年の北海道・十勝沖地震で石油タンク火災を起こしたりした。
地震計の記録によると、今回の地震波は発生時刻の12日午後3時28分(日本時間)から約5分後に日本に到達。初期微動(P波)と主要動(S波)が7~8分ほど続いた後で、約15秒に1回という周期の長い波が始まった(図の×印)。この長周期地震動は10分以上も観測されていた。いずれの揺れも、人には感じられないものだった。
東京大地震研究所の三宅弘恵助教は「周期が10秒を超える地震波が目立ち、長周期地震動が起こっていたことが確認できる。震源から離れた都市でもビルが揺れたと言われるのは、その影響ではないか」と話す。
今回の地震は、震源の東側で被害が広がっている。同研究所の佐藤比呂志教授は「プレートがぶつかり合って地形がひずみ、波が伝わりにくい西側に比べ、東側の四川盆地は断層が少なく地殻もかたい。このため波が伝わりやすかったのではないか」と話している。(鈴木彩子)