規模、阪神の20~30倍 過去にも多発
中国の内陸部は、北側のユーラシアプレート(岩板)と南側のインド・オーストラリアプレートがぶつかり合っており、ひずみがたまって地震が多発する地域だ。四川・雲南地震活動帯とよばれ、過去にもマグニチュード(M)7級の地震がたびたび起きた。
http://www.asahi.com/science/update/0513/TKY200805130155.html
中国の地震を研究している林愛明(りん・あいめい)・静岡大教授は「この地域には、長さが300キロ以上におよぶ竜門山逆断層帯がある。中国でも代表的な断層で、過去にも何度か被害地震を起こしている。今回の震源もここだと思う」。
米地質調査所によると、地震の規模はM7.8、震源の深さは10キロと浅い。東京大地震研の纐纈(こうけつ)一起教授は「内陸の活断層地震としては世界最大級で、阪神大震災の20~30倍だ。大地震が浅いところで起きると長周期地震動も発生しやすい」と指摘する。
震源から1500キロも離れた北京で高層ビルが揺れたのは、ビルが影響を受けやすい長周期地震動によると見られる。日本列島と違って、しっかりとした地盤が広がっており地震波が遠くまで伝わりやすかったようだ。
一方、震源地の周辺地域では、古いビルは鉄骨にれんがやブロックで壁をつくってあり耐震性が低いとみられる。
01年に中国各地で地震対策の調査をした神戸大の大西一嘉准教授は「内陸部では材木が確保しにくく、一般住宅はれんがを積み上げただけの構造で弱い。中国の地震対策は井戸水や地殻の観測による予知に力を入れており、建物の耐震対策は遅れているようだ」と話している。