【動画】溝上恵 判定会前会長が見る東海地震像
回顧、そして東海地震の「今」、県民へのメッセージ
3月末、気象庁長官の私的諮問機関である地震防災対策強化地域判定会で歴代最長の12年、会長を務めてきた溝上恵東大名誉教授(71)が退任した。委員時代を通算すると東海地震との対峙(たいじ)は23年の長きにわたり、その歩みは革新的に充実度を増した地震観測網の歴史に重なる。重責から離れ、一地震学者に戻った今、あらためて溝上氏の目に映る東海地震像とは―。
http://www.shizushin.com/news/feature/jishin/news/20080422170750
※インタビュー詳報は4月23日付静岡新聞朝刊の1ページ特集「NEWS交差点」でお読みいただけます。紙面ではインタビューのほか、東海地震を解説する図表や関係者談話なども掲載しています。本ページでは、静岡新聞読者の皆さまに生の声もお届けしたいという趣旨から、インタビューの一部を音声付き動画でお届けします。(撮影・編集は総合メディア局デジタル編集部 松本直之)
「在任中の東海地震監視環境の進歩」
「想定震源域周辺の今後の注目点」
「静岡県民へのメッセージ」
◆用語解説◆
スロースリップ(ゆっくり滑り) 揺れを伴わないプレート(岩板)間のゆっくりとした滑り。浜名湖周辺では2000年後半から01年初めごろにかけて始まり、05年半ばに終息したとみられていた。定常的な北西方向の地殻変動とは逆向きに戻る動きが観測されていた。「長期的スロースリップ」とも呼び、当時は東海地震との関連性がたびたび議論された。近年は愛知県の地下などで数日単位で終息する「短期的スロースリップ」もとらえられ、注目されている。
想定震源域 東海地震の震源となると予測されるエリアで、政府の中央防災会議が1979年、静岡県中西部を含む平行四辺形の範囲を設定した。その後の研究成果、最新の知見を取り入れて2001年、22年ぶりに現行の想定震源域に改定した。当初の震源域よりも西に広がり、県中西部の大半を含む。陸のプレートに海からのプレート(フィリピン海プレート)が沈み込む形を反映させ、左に曲がった「なすび型」をしている。想定される地震の規模はM(マグニチュード)8クラス。
地震防災対策強化地域 国の中央防災会議が1979年5月、予想される東海地震に関し、震度6弱以上の地域、20分以内に高い津波が来襲する地域-などの考え方に基づいて静岡県と周辺の5県の計169市町村を指定。2002年4月に8都県263市町村(当時)に拡大した。静岡県内は当初から全域が対象とされている。