東南海・南海地震で被害予測-高松市水道局
高松市水道局は16日、東南海・南海地震が発生した場合に市内の最大10万3000戸に断水の恐れがあり、全市民の6割に影響が出るとする被害予測を明らかにした。香川県内の自治体で水道の被害予測を公表するのは初めて。
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/article.aspx?id=20080517000103
被害予測は、市の地震防災マップなどに基づき、地震の大きさはマグニチュード8・4、最大震度は6強を想定。総延長2076キロの配水管は約940カ所で破損し、3カ所ある浄水場などの主要施設も被害を受ける。この場合、最大10万3000戸に断水の可能性があり、予測被害人数は全市民の6割に当たる約24万6000人に上る。応急復旧には30日程度を見込んでいる。
市水道局は、新水道事業基本計画(2007―18年度)で「災害対策の充実」を掲げており、浄水場などの耐震化を順次実施する方針。浄水を一旦保管する配水池は緊急時の給水拠点にもなることから、現在の28池から2カ所増設する。既存の配水池についても耐震化に加え、地震で破損した配水管への無駄な給水を防ぐ遮断弁を取り付ける。
配水管は、危険度や影響世帯数などを踏まえて設定した重要地点から耐震構造の配水管に取り替える。ただ、昨年度末の配水管の耐震化率は2・8%。工事の集中実施は水道料金の大幅な値上げにつながることなどから難しく、同計画が終了する18年度末の耐震化率も10・6%にとどまる見通し。
このため、市水道局は今後、水道の供給ストップを想定した震災対策マニュアルの策定作業に着手する。水道工事事業者らを交えた復旧体制や各地区団体と連携した応急給水体制などの策定を急ぐ考えで、同局は「100%被害をなくすことはできない。市民の理解を得ながら、被災後の体制を万全に整えたい」としている。
県内が関係する東南海・南海地震のライフラインの被害予測は、四国電力が04年9月に公表している。